ベッケンバウアー 欧州サッカー有名人

欧州においてドイツはサッカーでは最も歴史と伝統のある国の一つです。ワールドカップの優勝回数は4回を数え、イタリアと並びブラジルの5回に次ぐ優勝回数を誇っています。当然、そのようなサッカー大国ですから、世界的な伝説ともいえる有名選手も数多く排出してきました。その中の一人としてベッケンバウアーがいます。ベッケンバウアーは皇帝の愛称でも親しまれたと同時に、選手としてはリベロというポジションを確立したことで世界にその名を知らしめました。

ベッケンバウアー

それまでのディフェンダーは守りに徹するというチーム内の仕事の分業制の常識を覆し、ディフェンスを本業にしながらも、時には攻撃参加をしたり、決定的なパスを出したり、さらには得点したりと、当時としては画期的な戦術を実現した選手となりました。現在ではディフェンダーが攻撃参加することは当たり前のこととなりましたが、その道を切り開いた選手なのです。

人格的にも礼儀正しく、引退後も監督として成績を残し、2006年のドイツワールドカップでは組織員会委員長を務めて大会を成功に導くなど、ドイツだけではなく欧州のサッカー、さらには世界のサッカーに対して、人生を通じて貢献してきた人ともいえます。