シアラー 欧州サッカー有名人

イングランドのフォワードは、スピードやテクニックに長けた選手が多いというイメージがあります。しかし、そのイメージは近年のもので、1990年代にはヘディングを得意とするストライカーがエースとして活躍していました。その選手こそがアラン・シアラーです。

1990年代のイングランドは、キックアンドラッシュと呼ばれるサッカースタイルが主流だったため長身のポストプレイヤーが重宝されていました。そこで台頭したのがシアラーで、身長は183cmでありながらも打点が高く、ポストプレイからフィニッシュまで全てをこなせるストライカーとして欧州でも有名な存在になっていったのです。

イングランド代表としても活躍し、1996年の欧州選手権では得点王に輝くなど華麗な経歴を残していますが、それはシアラーが記憶に残る選手である理由の一つに過ぎません。もっと大きな理由は、キャプテンシーに優れていたからです。兄貴肌の性格で若手の面倒を見ていただけでなく、自身が怪我をするほどのタックルを受けても相手選手に文句を言うことはないという紳士的な選手でもありました。

近年はサッカー選手の素行不良が目立つこともあり、解説者としてだけではなくご意見番としても活躍しています。